お知らせ
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令和7年度「全国労働衛生週間」のお知らせ
今年で98回目を迎える「全国労働衛生週間」は、昭和3年の開始以来、一度も中断されることなく実施されてきた、日本における職場の安全・健康づくりの伝統ある取り組みです。
今年のスローガンは、「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」と掲げられています。
高年齢労働者の増加や多様な働き方の広がりの中で、転倒・腰痛といった日常動作に起因する災害が増加しています。
また、墜落・転落による死亡事故も依然として後を絶ちません。
このような状況を踏まえ、令和7年度も、労働災害防止のための具体的な行動が求められています。
厚生労働省と中央労働災害防止協会の主唱のもと、6月1日から6月30日までを準備期間、7月1日から7月7日までを本週間とし、各職場での安全意識の高揚と具体的な活動が推進されます。
主な取り組み内容
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経営トップによる安全方針の明確化
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安全パトロールや職場点検の実施
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ヒヤリ・ハット事例の共有や**危険予知活動(KY活動)**の活性化
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安全講習会やワークショップによる学び合い
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家族向けの安全情報発信による家庭との連携
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熱中症や腰痛予防、高年齢者や外国人労働者への配慮など、多様な視点での安全対策の実施
特に産業医としては、高年齢労働者の身体的特性を踏まえたリスク評価や、職場の安全衛生活動の継続的支援が重要だと感じています。
全国労働衛生週間は、単なる一過性のイベントではなく、安全文化を職場に根づかせるためのきっかけです。
この機会に、今一度、自職場の「安全・健康」に目を向けてみませんか?