お知らせ
令和5年度「全国労働衛生週間」のお知らせ
2023年10月1日〜10月7日は、第74回目の「全国労働衛生週間」です。
本週間は、職場における労働衛生管理活動の大切さを見直し、働く人の健康づくりや、快適に働くことができる職場づくりに取り組む週間です。
今年のスローガンは「目指そうよ二刀流 こころとからだの健康職場」です。
労働環境における健康への配慮に関して、高齢化が進行する中、一般健康診断の有所見率は上昇の一途をたどっています。
さらに、疾病を抱えたまま働く労働者が増加し、女性の就業率も上昇傾向にあり、これに伴い女性の健康問題への対応も注目されています。
特に中高年の女性を中心に、労働者の作業行動に起因する事故や災害の発生率が高まっています。
将来的な視点で見ると、人生100年時代に向けて、高齢労働者が安心して働ける職場環境の整備が重要です。
そのためには、高齢労働者の安全と健康を確保するためのガイドライン(エイジフレンドリーガイドライン)に基づいた対策を推進すると同時に、労働者の健康管理や治療と仕事の調和を支援する取り組みを一層強化していく必要があります。
また、過労死などの労災認定件数は令和4年度に904件と報告されており、これを防ぐためには働き方改革の推進と共に、長時間労働による健康への影響を抑制する対策が欠かせません。
特に、精神障害による労災認定件数が過去最多の710件となっていることから、メンタルヘルスへの対策を一段と強化する必要があります。
更に、小規模事業場においては産業医の選任が義務付けられていないため、健康確保の体制整備や取り組みの推進が課題となっています。
こうした小規模事業場は全体の96%を占めており、健康確保のためには特にこれらの場所での取り組みが重要です。
このような背景により、今年度は「目指そうよ二刀流 こころとからだの健康職場」をスローガンとし、「全国労働衛生週間」を展開します。
この週間を機会に、職場内での労働衛生への意識向上を促進し、同時に労働衛生の自主的な管理活動を一層強化することを目指しましょう。